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あとがき
★おはなしのあとで
わたくしたちのうちに、しゅぞくもなまえもわからない、ふしぎないきものたちがすむようになってから、もうひさしくなります。
かれらは、ねんにいちどだけ、クリスマスのあいさつや、ねんがのカードにのって、わたしたちのともだちをたずねることを、しごととし、またたのしみとしていました。
ふときがつくと、かれらはいつのまにか、よろこんだり、かなしんだり、ねがったりしたことを、ひとつのおはなしができるほど、たくさんあつめていたのです。
そして、そのおはなしを、あるさむい、ふゆごもりのよるに、じっさいにかたっておりました。
わたしはそれをききながら、かきとめておきましたが、それを、みなさんにも、おつたえしたくなりました。
かれらにきいてみたところ、かれらとしても、いぞんはない、それどころか、わくわくするほどのたのしみだと、いっせいにめをかがやかせました。
それでこのほんができあがったのです。